横須賀市上町にある、しざわクリニック|内科・胃腸内科・肛門外科・外科

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おしりの治療相談

おしりの病気について

おしり

おしりは皆様が食事をして消化ののちに栄養や水分を吸収する消化管の最後の場所です。排泄を行う大事な場所といえますが、肛門の病気は恥ずかしいと思われがちです。
しかし、肛門の病気には、痔核、肛門周囲膿瘍、痔瘻、裂肛、大腸のがんや炎症など多くの病気が考えられます。恥ずかしがって受診がおそくなり悪化させることのないように診察をさせていただきたいと思います。
当院では、痔などの肛門疾患については、できるだけ手術をしないで治療する方法を選ぶ方針です。もちろん手術治療が患者様に合っていると考えられる場合は相談のうえで入院設備のある施設へ紹介いたします。
若い方や女性の方にも肛門の病気が増えているといわれており、当院は気兼ねなく入りやすい雰囲気で肛門の病気や肛門の症状の改善にお役にたてることができれば、と考えております。
ひどくならないうちに来院してください。
じっくりしっかりと治療しましょう。
診察は午前午後共に可能ですが、時間のかかる処置は午後に行うこともあります。

病気の種類

内痔核

状態
痔核は、直腸の下や肛門にある静脈を含めて肛門を閉じる役割をするクッション部分がうっ血してふくらんだもの。この痔核が歯状線より内側にできたものを内痔核といいます。
原因
痔核は、痔の中で多く見られます。便秘やトイレ時間が長くて排便時のいきみが強い、長時間同じ姿勢をとる、妊娠や出産がきっかけで起こりやすくなります。
症状
痛みはほとんどなく、排便時に出血したり、肛門から脱出して気がつくケースが多いよう。
肛門から脱出したときには、肛門から飛び出してくる感じや異物感があります。
進行すると・・・
脱出しても排便が終われば戻る状態から、進行すると、痔核が脱出して指で押さなければ戻らなくなります。最終的には指で押しても戻らなくなります。

外痔核

状態
肛門の歯状線より外側にできたものをいいます。肛門の外側に血まめができた状態で、血栓性外痔核といいます。
原因
便秘や下痢、アルコールや辛いものの摂り過ぎ、長時間歩き回ることや座りっぱなしのことが多い、冷え、ストレスなど。
症状
腫れて激しく痛むことが多いのですが、出血は少ないです。

裂肛(切れ痔)

状態
肛門の皮膚が切れたり裂けた状態。
原因
便秘などによって、硬い便を無理に出そうとしてその刺激で切れることが多いのですが、慢性的な下痢による炎症として起こることも。便秘がちな女性に多く見られます。
症状
排便時に激しい痛みと出血があります。排便後もしばらく痛みが続くことも。
進行すると・・・
裂肛を繰り返すと、裂け目が深くなって炎症が起き、潰瘍ができて、肛門が狭くなる(肛門狭窄)ことがあります。

痔瘻(うみ痔)

状態
歯状線にあるくぼみに大腸菌などが感染すると、炎症が起こり、化膿して膿がたまります。
この段階は、まだ肛門周囲膿瘍。この症状が繰り返されることによって、細菌の入り口と膿が皮膚を破って流れ出る部分まで、1本のトンネルのように貫通します。これが痔瘻です。
原因
下痢やストレスによる免疫力の低下など。肛門括約筋の強い男性にやや多い傾向があります。
症状
肛門の周囲の皮膚が腫れて痛みを伴い、ときには熱が出ることも。痔瘻まで進むと、膿が出て下着が汚れます。痔瘻の治療は手術が必要になります。